前回の遠征で、足下まで寄せたアカメは無情にも水のなかに消えていきました。やはりアカメは障害物に寄り添うように潜んでいる。そんな確信をもった出来事でした。
そのあとも水門で2バイト。潮位は低く、膝ほどの水深だったから「こんな場所にシーバスはいないだろ?」とドキドキしながらも、その魚を釣ることはできませんでした。
・・・
あれから1ヶ月。通算6回目のアカメ釣りです。水門の魚がどうしても気になったので、釣るにはどうしたらいいのか考えていました。結論は、水に沈めないルアー。動きで喰わせるというよりも、ルアーの存在で口を使ってくるんじゃないかなあと。
そして、高知到着の1投目。
水門の魚はシーバスでした。68cm
足音を殺し、水門まで5メートルの距離からルアーをピッチングで送り込む。着水2秒で水面が爆発しました。一気にブチ抜いてヘッドライトで魚を照らす。想像以上に大きく太いけれど、魚はシーバスでした。
喪失感がありました。この魚はいい場所に陣取っているから大きいですが、前回はこの魚の他にも同じような場所でボイルする魚がいたんですね。僕はそれを小型のアカメだと考えていて、それを釣ることばかり考えていました。
2匹目もシーバス。60弱でした。
高知に着いて1時間で、1ヶ月考えていたことが崩れました。やはり1ヶ月経ったことで状況も変わっているようで、魚の気配も前回より少なく感じました。頭のなかで「そうか、シーバスなのか」と繰り返すくらいしかできません。
わからなくなりました。というのも、ちょうど1年前に同じ場所でエサを使い、ボイルを狙うことでアカメを釣っていたからです。ボイルの場所、音、間隔、潮位などを比較しながら、僕の結論は「アカメ」だったので、これまでの経験がガラガラと音を立てて崩れていくような感じでした。
到着後の夜の話。明日も狙います。
<タックル>
ロッド:メガバス/シルバーシャドウSSR-610ML
リール:ダイワ/エメラルダス2506
ライン:バークレイ/ファイヤーラインEXT1.2号
リーダー:東レ/バウオ・ポリアミドプラス20ポンド
ルアー:バンディット/フットルース
【2日目につづく】