さすらいのお魚釣り野郎 ~東北関東被災地行脚編~ 第1夜

つりたび

さすらいのお魚釣り野郎 〜東北関東被災地行脚編〜

3月11日、東日本を襲った地震と津波。そして原発事故。同じ時代を生きるひとりの日本人として、「見ておいたほうがいい」という現地の友人を頼りに、被災地へ行ってきました。そうは言うものの、つり人ですから釣りを絡めています。今回は、茨城県潮来市でWBSトーナメンター丹さん、福島県いわき市でtugaruさん、宮城県仙台市で小笠原さんに協力いただきました。まずは道中の話から。

【オランダ人”Tiemen”と東京へ】

姫路から潮来へむかう途中、大津SAでヒッチハイクをしている外人が目にとまった。「名古屋・東京」と書いた紙をもっていたので、なんとなく一緒に東京まで行くことにした。寅次郎よろしく「旅は道連れ、世は情け」なのだ。

Tiemen van Wees 彼は日本語、僕は英語で会話を試みる

広島や長崎をまわったあと、大阪から東京に戻るところだという。オランダ人らしくセックス、ドラッグ、ロックンロールとでもいうべきか、そんな話題が多くて。退屈なコメディ映画も、ドラッグでおもしろくなるんだって。

原発事故についても聞いてみた。彼は「原子力発電はヨーロッパやアメリカでは必要だ。地震や津波のリスクが少ないし、石油や石炭には限りがある。これからは限られたエネルギーをうまく分配していかなければいけない。日本のように自然条件のリスクが高い場所や発展途上国では火力エネルギーを使うのがいい」って。

僕はこの意見が正しいのかわからないけど関心した。21歳のオランダ人学生が原子力発電について意見を持っている。僕が21歳ならどうだろう、また友人の学生ならどうだろう。とてもそんな意見を持っているとは思えなかったからだ。

Tiemenの兄貴が音楽をやっているとかで、彼のiPodをFMトランスミッターにつないで兄貴の音楽をカーラジオで聴きながらドライブ。高速道路は山ばかりで僕には見慣れた風景だけど、オランダは海より低い場所が多く、山というものがとても新鮮だという。車窓から静岡の茶畑が見える。「あの電柱についたプロペラはなに?」「(iPhoneで調べて)霜を飛ばすんだって」そんな時間が過ぎてゆく。

海老名SAでお別れ。最後に1枚

8時間くらい一緒にいたんだけど、コミュニケーションってなんとかなるもんだ。どうしてもわからないときは、iPhoneのGoogle翻訳があったしね。Facebookで友達になれたし、スゴい時代になったもんだ。人はつながることができる!

さすらいのお魚釣り野郎 ~東北関東被災地行脚編~ 第2夜」につづく

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