さすらいのお魚釣り野郎 ~台湾謝々編~ 第1夜

つりたび

さすらいのお魚釣り野郎 in 台湾

無事、帰国しました。台湾ははじめての海外釣行でも大丈夫でした。こちらがニコニコしてれば、現地の方もニコニコしてくれます。言葉も謝々(シェイシェイ)だけでOKだし。そういう意味では、地元・姫路よりも安全です(笑)。

今回の「さすらいのお魚釣り野郎」は、台湾南部の高雄(カオシュン)。3泊4日の日程で、バラマンディ、ストライプドスネークヘッド、ブラックバスを狙ってきました。

台湾を選んだ理由は、お手軽だったから。「初の海外旅行が南米」みたいのは、ちょっと危険かなと。最初は東南アジアとか? オーストラリアとか? そのあたりに行ってみようと考えていた。そんなとき、ふと思い出したのだ。大昔のロッド&リールで村上晴彦さんが台湾でバスを釣っている記事を。押入れを掘り返して読んでみると、「ブラックバスが爆釣」と。釣り堀ではあるけれど、どうやら台湾のブラックバスは簡単に釣れすぎるという理由であまり人気がないらしい。「ああ、コレにしよう」と。人気がない=爆釣ですね。少し調べると、バラマンディやストライプドスネークヘッドも簡単に釣れるらしい。juicy15を誘って、海外釣行は簡単に決定した。

juicy15。春から某編集部で働く、22歳のニコ厨

ガイドの青木さん。台湾のルアーフィッシングに精通

いや、そりゃもうガイドアリの方向で。3〜4日の海外旅行でバラマンディを自力で釣る力はまだないかな〜。でも逆に言うと、ガイドさんの力を借りれば、3〜4日でバラマンディは釣れた。日本からだと、週末に1泊2日で狙える魚かもしれません。

いつものルアー。ローリングベイトで釣れました

ローリングベイト77(湾奥ベイト)のリフト&フォール。ブラックバス、シーバスと同じ釣り。釣行前から青木さんに勧められていたのだ。

バラマンディの釣堀

1時間100円の釣り堀(笑)。養殖したバラマンディを放流しているようで、魚影はものすごく濃いのが特徴でした。サイズは40〜90cmまで入れており、青木さんによると「ここまで魚影の濃い釣堀はほとんどない」とのこと。ただし、自力でこの場所を探すのは不可能ですね。何の看板もないし、高雄から快速道路を使って1時間ほど南下しなければいけないからだ。ここは素直に青木さんに連絡するのが吉。

バラマンディの他にも、テラピア、巨大ナマズ、マングローブジャック、ハタ系の魚、ナイフフィッシュ系の魚などが放流されている。ルアーを底まで沈めると、毎投スレ掛かりするほどで、魚で飽和しているといってもよいだろう。運悪くメータークラスのナマズにスレ掛かりすると、長時間の格闘を強いられる。しかし、これはこれでおもしろい。巨大ナマズとファイトしたことで、「この竿もなかなか捨てたもんじゃないな。」「そりゃ、ブラックバスで竿は折れんわな。」と思うことができました。こういった他魚種の釣果は、後ほど紹介したい。

リトルマックス1/4ozのリフト&フォールで

この日、僕が得たヒットパターンは、最深部でのリフト&フォールだった。ヒットしたすべてのバラマンディ(4匹)は、フォール直前にバイトしてきた。リフトで挙動を崩したルアーに、フォールでバイトさせるといったものだ。この日は、ガイドの青木さんの釣果が4匹、僕が3匹(確変で計5匹)、15が1匹だった。かなりタフだったらしい。本来なら5〜6匹で、調子がよいと10匹。放流直後なら100匹(これは大げさかもw)は釣れるとか。

ヒットルアーは、ローリングベイト77、リトルマックス1/4oz、月虫(沈)、マスク90の4つで、もっともバイトがあったのは、マスク90と月虫(沈)だった。すべてシンキングルアーということからわかるように、バラマンディの活性はあまり高くなかったようで、底に沈んでいたみたい。季節的にも、4月以降に活性が高いらしく、3月はまだまだ水温が低いため、バラマンディの活性が上がらないのだとか。

juicy15の65cm。青木チューンのローリングベイト88で

15にヒットした唯一のバラマンディが、最大サイズの65cm。15にとってはキビシイ1日だった。バラマンディには好かれなかった15だが、他魚種に大人気だった。ありえないほどいろんな魚が彼のカワスペを曲げた。というのも、2日で9目(!)の魚を釣り上げていたからね。

どアップ。バラマンディの顔は小さい

バラマンディのバイトは、ブラックバスのようなバキューム系ではなくて、シーバスのような反転系だった。そのため、アタリも「ドッ!」と出るものばかり。それと、バラマンディは魚体に対して顔が小さい。あまり大きすぎるフックだと、口に入りきらずに針が掛からないのだ。しかし、パワーはバスやシーバスと比べてケタ違いに強いので、小さなフックでは伸ばされてしまって使いものにならない。ここがバラマンディの難しいところで、青木さんはがまかつのトレブル18を使用していた。スティンガートレブル(カルティバ)やトレブルRB(がまかつ)の適正サイズでは、大型のバラマンディの前に無力だとか。

ラインも、PE3号にフロロリーダー40ポンドで青木さんは狙っていた。ルアーも、40ポンドでしっかり動くように、バルサ製ミノー、バイブレーションを自作されていた。さすがは、釣りのために台湾へ移住しただけの方である。

62cm。ルアーは、ジャッカルのマスク90

海外釣行ということで、フィッシングプレッシャーとは無縁と考えたいが、やはりそう上手くはいかない。釣堀という時点でプレッシャーがないはずがないので、ある程度の心積もりは必要だ。オススメのルアーがローリングベイトということでもハイプレッシャーは予想できるね。マスク90を持っていった理由はそこからだった。

マスク90は短時間で数発のバイトがあったことで、青木さんを驚かせた。結局、釣れたのは1匹だったけど、最初から使っていれば結果は変わったと思う。でも、今後はマスクを使ってもそうはいかないかもしれない。というのも、持っていったマスク90をすべて青木さんに託してきたからだ。これで、釣堀のプレッシャーはさらに上がってしまうかもね。

確変中の1匹。ファットCB BDS1で

釣堀の1日は、エサ撒きで終わる。ブロック状のエサを水面に撒くと、とんでもない量の魚が水面に現われる。これを狙うのが台湾流である。方法は、丸いルアーをエサと一緒に水面に浮かべておくだけ。おもいっきり邪道であるが、ここは台湾流を楽しんでおく。ファットCBをエサと一緒に放置しておくと、2匹のバラマンディと数匹のテラピアが釣れた。エサの力は偉大である。15はここでも巨大ナマズの襲撃を受けていた(爆)。

バラマンディは瞳が美しい

右下に、2粒の茶色い物体が見えるだろうか? これが釣り堀のエサである。これが浮かんでいる場所にルアーを浮かべておくと、魚は釣れるのだ。

青木さんの自作ローリングベイト

画像のものではないけれど、バルサ製バイブレーションとマスク90を交換した。シーバスを釣って、写真を送ろうと思う。

2日目は、ブラックバスとストライプドスネークヘッドだ!

さすらいのお魚釣り野郎 ~台湾謝々編~ 第2夜」につづく

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