さすらいのお魚釣り野郎 ~九州縦断編~ 第3夜

つりたび

クロホシイシモチ。エサとりの外道だとか。

3日目の夜、大隅半島O川から桜島へ上陸。夜中は漁港で・・・と桜島フェリー乗り場へ。桜島に点在する小規模の漁港を目指したけれど、ナビで判断できないほど道が細く、民家の横を通るような道ばかりなので、真夜中ということもあり断念しました。

フェリー乗り場のコインパーキングに駐車して、そのまま道具を出して釣りをすることに。パーキングの前が海なので、眠たくなったらすぐに車で寝ることができるという寸法だ。まず1匹釣ろうということで、じゃこまろのジグヘッドを使った。案の定、クロホシイシモチがすぐに釣れた。

このあとアオリイカを狙うも玉砕。手当たり次第にシャクってみたけど、アタリひとつなし。鹿児島だからといって、どこでも釣れるわけじゃないのだ。旅をはじめて4日目、ことあるごとに「釣りって難しいな〜」と連呼していた。午前3時頃、万策つきたところで就寝。

【4日目】

午前7時、桜島フェリー乗り場で起床。車のエアコンをつけたまま寝てしまい、バッテリーがサヨナラ。JAFの待ちの時間にボンバマンの管釣りロッドでフェリー乗り場を撃ってみる、と……!?

まさかのヒラスズキ、ヒット!

残念ながら、3lbラインでは抜きあげることができなかった。足下まで寄せることができたのに・・・残念。大きさは40cm程度だった。

JAFの手続き。見た目のせいか、あぶない取引に見えなくもない

午前中はパーキング周辺を攻めてみるものの、手応えゼロ。ヒラスズキは奇跡の1尾だったようだ・・・。この頃になると寝不足のせいか、日差しのせいか思考回路がショート寸前で、判断ミスが多かったように思う。というのも、このあと桜島を早々に脱出して、鹿児島県S湾をチェックしたあと宮崎県まで走ってしまった。しかしこちらの期待も虚しく、台風の影響でどこもドチャ濁り。最低の状況。

宮崎県H川。小規模河川でも、こんな色。気温は35度。オワタ\(^o^)/

宮崎県各地の漁港、河川をチェックしながら道を進んでいくんだけど、どこもかしこもドチャ濁り。台風、ハンパねえ。このあと最大のミスだと今になって思うんだけど、桜島に戻ってしまった。桜島は水が綺麗だったから。このあたりって高速道路がないので、山のなかを2時間半ほどドライブしないと戻れない。運転は嫌いじゃないけど、さすがに絶望した。

AM11:30、宮崎ゆき。「さらば、桜島」の図
PM18:30、鹿児島ゆき。「ただいま、桜島」の図

桜島では、あらためてヒラスズキとアオリイカを狙うことに。アオリイカは、小指サイズの群れが足元に見えたので、もう少し早く生まれた個体なら釣れるサイズになっているかなと。チャンスはあると思ったんだけど、ルアーマンが全然いないので、なかなかポイントを信用して投げられないというのもあった。完全に経験不足。

全国的に見ると、ルアーマンって少ないのかもしれない。どこに行っても、「ルアー? 釣れないよ」って言われてしまう。つり人=エサ釣り。関西で釣りをしていると勘違いしそうになるけど、やっぱり釣りといえばエサ釣りが主流なんだな。当たり前のことかもしれないけど、全国をまわってみてそう思った。

とりあえずテンションをあげるために、クロホシイシモチを乱獲してみる(21匹)。一定層を水平に引くと何匹でも釣れた。同行のボンバマンも10匹くらい釣ったとか。餌とりの外道ということなら納得の釣果だ。そのあと、不覚にも、というより運転しすぎてダウン。なんと!クロホシイシモチを釣っただけで夢の彼方へ・・・。

4日目はなんとも歯車の噛み合わない1日だった。

さすらいのお魚釣り野郎 ~九州縦断編~ 第4夜」につづく

タイトルとURLをコピーしました