さすらいのお魚釣り野郎 ~九州縦断編~ 第2夜

つりたび

2日目の夜、S川河口の漁港へむかう。漁港にはオレンジ色のライトが点在しており、明暗の境目でいかにも釣れそう。ただし場所によっては水中にロープが張り巡らされていて、なかなか釣りにくい。ここでは小物狙いのじゃこまろで広く探ることにした。明暗の境目、明るいシャローなどを重点的に狙ってみたけど、魚の反応はまるでない。この場所もヘチ釣りなら結果は変わっていたかもしれない。

仕方ないので、今度はS川を釣り上がっていくことにする。真夜中はやはり、明暗の境目を狙いたい。とくにオレンジ色の明かりの下でよい釣果が出ると聞いたこともあり、赤いライトを探しながら川沿いの道をすすむことにした。

数十分ほど溯ると、S川と支流の分岐点に架かる橋にオレンジ灯を発見! なんと地元のつり師もいるではないか! こんな時間(AM1:00)でも釣りをしている人がいるもんだ。話を聞いてみると、エサ釣りではあるもののセイゴを狙っているらしい。さっそく橋脚にTKLM90をキャストすると、すぐに小さなアタリがあった。ボディブローに替えるとセイゴが1匹釣れた。

セイゴ。たくさん反応したけど、釣れたのは1匹・・・

結局、このポイントはセイゴ1匹で終わる。エサ釣りの人たちも釣れていないようなので、タイミング次第かな。干潮も近いのか、水深も50cmくらいだったしね。2日目は夕まずめにメッキの釣れたポイントで就寝することにした。この日まわったポイントのなかでは、もっとも魚影が濃い場所に思えたからだ。明日の朝まづめに釣れて欲しいな〜。

【3日目】

大幅に寝過ごして、10時起床💦 当然、メッキの魚影なんてない。夏の日差しと台風、潮の影響で魚の層が落ちたかと思い、スーパースレッジを投げてみる。セイゴ(20cmくらい)がヒットしたけれど、すぐにバレてしまった。

そのあとインターネットで調べた鹿児島の釣具店に電話しながら、見つけた釣具屋で片っ端から情報を求めることに。すると「南部のO川ならヒラスズキが簡単に釣れる(!)」という情報を教えていただいたので、フラフラ行ってみることにした。O川まで片道5時間以上かかったけどね(笑)。しかし九州といえばヒラスズキである! この旅の最大の目的としている魚だったので「簡単に釣れますよ」なんて言われてしまった僕は、ホイホイと5時間かけて行ってしまった。台風のかすめていったO川に・・・。

到着すると、O川はすでにカフェオレ状態。さらに追い打ちをかけるように、雨も降ってきた。川を見た感じでは魚はいなさそうだったけど、K川のように水の動いているところなら釣れるだろうと思って、とにかく堰堤を探す。堰堤、堰堤、えん……ない、堰堤がない。堰堤がない! 大自然、九州!

仕方がないので、河口からすぐの橋の下で雨の様子を見る。雨はますます強くなるものの、ここまで来て諦められないので、カッパを着て釣りをすることに。とにかく遠投して広範囲を攻めることで、交通事故を狙うというどうしようもない釣り方。夕方から4時間ほどやってみたけど、ボンバマンがワンダーでフグをかけて納竿することに。

九州の南端で、誰がフグを釣りたいか

O川のヒラスズキは諦めて、夜のあいだに桜島へ上陸することに。

さすらいのお魚釣り野郎 ~九州縦断編~ 第3夜」につづく

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