播州ヘチ釣り倶楽部 〜動揺編〜

スズキ

みなさま、ごきげんよう。ボンバマンです。コタツで寝たせいで、風邪をひきそうになりました。皆さんも風邪には気をつけてくださいね。では、9日のレポートです。どうぞ。

僕らはアクロバティックなテトラポッド地帯をぬけて、平衡感覚を失いながらも、夜の磯場で竿を出していた。今日のターゲットはメバルちゃんである。いつものじゃこまろジグヘッドに、今日は”メバルロケット”なるものを装備して、遠投の準備は万全だ。

さらに、今日は風がない。波もない。これは単なる偶然ではない。ようすけ氏が、普段見慣れない天気図と、さらに風の発生メカニズムまで調べたうえで、今日は凪だと判断しての釣行だったからだ。今日こそ、大漁が見込まれそうだ。しかし……

釣れん!

なぜ、どうして、なにが悪いの。一匹も釣れないじゃないか。しかたなく、通称“豚之鼻”へ移動する。せっかく、夜のテトラをくぐったのに。

到着すると、“豚之鼻”は釣り人でいっぱいだった。ほぼ無風であることにくわえて、気温が高いからだろう。堤防には、赤く光る浮きの群れが並んでいる。竿を出しかねる状況だ。

普段は行かない、もうひとつの河口へ行ってみる。ようすけ氏は下流へ、僕は上流へ釣りあがっていく。しかし上流は、着水した瞬間に底に着いてしまうので、魚がいるように思えない。

しばらくして、ようすけ氏が大声で何か叫んだ。怪物が釣れたらしい。どんな怪物だ、と半ば恐怖におびえながら、ようすけ氏のほうに行ってみる。見ると、35cmくらいのシーバスだった(上写真)。大袈裟すぎ。これが根魚だったら、確かに怪物だけど。

それにしても釣れない。もう一度、釣り人でいっぱいだった堤防に戻ってみる。陽気なおじさんがいて、ようすけ氏と色々と話をしていた。おじさんも、最近は釣れないらしい。このポイントに魚がまわっていないのだとか。

それにしても釣れない

今日も一匹も釣れなかったじゃないか。
いったいメバルたちはどこへ行ってしまったのだろうか……。

<タックル>
ロッド:メガバス/礁楽SLM-74UL
リール:カルディアKIX2000
ライン:クレハ/R-18 5ポンド
ルアー:フィナ/じゃこまろ2インチ+ヤマリア/メバトロボールF
フック:フィナ/まっすぐ3.0g

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