長命寺川で、春の風物詩・ホンモロコを釣りました
今年も春がやってきた。冬のあいだに計画したホンモロコの釣りを体験するべく、タナケン、あきらくんと一緒に、琵琶湖に注ぐ長命寺川へ行ってみた。
琵琶湖と西の湖をつなぐ長命寺川。西の湖は琵琶湖最大の内湖で、地図をご覧のとおり、周囲は大規模な干拓によって農地になっている。車で走るとよくわかるんだけど、近江八幡から彦根までの琵琶湖東岸は大農業地帯。ホンモロコは毎年春になると西の湖で産卵するためにこの長命寺川を旅するのだ。
長命寺川周辺の、日本で唯一とされる「権座(ごんざ)」と呼ばれる内湖にある湖中水田の風景は、文化財保護法に基づく「重要文化的景観」に選定されている。また、ラムサール条約湿地として西の湖・長命寺川が「日本の里百選」にも選ばれた。
(参照:日本ユネスコ協会連盟・未来遺産運動)
ずらり釣り師が座る川沿いの風景。ホンモロコは愛好者から佃煮や天ぷらで親しまれる一方、琵琶湖の特産として高級料亭の食材として珍重されているのだとか。そんなホンモロコも渇水や洗堰の水位調整、外来魚の増加によって激減したらしい。毎年数百トンほど水揚げされていたホンモロコが、現在では数トンまで減っているようだ。
釣りのほうはというとホンモロコの釣りに絶対とされるアカムシを買いそびれて、サシムシを餌に竿を出す。これがいけなかったみたいで、まわりがポツポツ釣れるなか、うんともすんとも反応がない。となりで竿を出すおっちゃんに聞くと、「サシムシ? そんなんじゃあ、1日やっても釣れん!」と言われる始末。とにかく「これじゃイカン」と言うわけで、あきらくんにアカムシを調達してもらうことになった。おっちゃんは「はじめてか? 10匹釣ったら褒めたるわ」と言いながらポンポン釣りあげる。うーむ、うらやましいぞ。
結局、アカムシが到着する頃には太陽はすっかり昇り、ホンモロコの時合は終わってしまった(笑)。まわりの釣り師もすっかりお昼寝モード。それでもなんとかサシムシで釣りあげたんだけど、やっぱり「またちゃんとやりたいね」と。ビワヒガイみたいな琵琶湖の固有種も釣れたから楽しかったけどね!