さすらいのお魚釣り野郎 〜熱闘!真夏の鹿児島編〜 第3夜

つりたび

8月28日、午前3時起床。雨音がきこえる。

沖磯の釣りは昨夜の電話で中止が決まっていた。じつは昨日に続いて、2日連続で渡船が出ない。鹿児島でいちばん期待していた沖磯の釣り、シイラの釣り、、、しかし台風ではどうしようもない。

ここまで2日丸々の釣りで疲れていたのか、立ち上がる気力もなく、ゲンタルマンと一言二言交わしたあともういちど眠る。昼前にはゴソゴソと動きはじめ、「よく寝たなあ」なんて繰り返しながら、昼食がてら初日に反応のよかった場所で竿を出してみた。

40手前のキビレ。スラーのフォールに鋭いアタック!

台風の影響か、昨日よりも風が強い。糸が風に流されて、ルアーがポイントに沈まない。魚はまだそこにいるようだ。うまくルアーが沈めば、ヒラセイゴのアタリがでた。

このあと鹿児島の東部海岸をひた走る。太陽が高いせいか、魚影はなかなか見つからない。鹿児島といえど、場所やタイミングを外すせばそんなもんだ。漁港の足下に群れるアオリイカもまだまだ小さい。青や黄色の熱帯魚もちらほら。ダイバーの姿もみえる。車内のBGMにPUFFYが流れ、自ずとそんな気分に。

ゲンタルマンの車はひたすら南下する。海と山の境界線のような道路を走りながら、なんということもない会話を繰り返す。「漁村は国防のために必要」と、日中の領土問題を先取りするかのように、冷えたジュースを飲みながら日本のあるべき姿を適当に論じてみたりする。そんな時間をひたすら繰り返す。

オコゼ? 鹿児島の富士、開聞岳を望む漁港で

夕まづめに堤防から青物を狙ってみるけれど、反応はない。途方に暮れながら、本日何度目かの渡船に電話するゲンタルマン。この2日中止だったから「明日もたぶん無理だろうな」と期待しないのがよかったのか、明日はなんと船が出るらしい。

最終日、いい展開じゃないか。

さすらいのお魚釣り野郎 〜熱闘!真夏の鹿児島編〜 最終夜」につづく

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