さすらいのお魚釣り野郎 ~だれがイトウを幻にした編~ その11

つりたび

それからぼーっとしたまま、一日が終わった。フェイスブックやツイッターを打つ指だけ、せわしなく動かした。

あっけなかった。ほとんどのルアーを試す間もなく、イトウは釣れた。二年の歳月だけが長く、ああでもないこうでもないと過ごしたはずなのに、今はもう余韻に浸っている。

もう十分だ。明日からどうする。

さすらいのお魚釣り野郎 ~だれがイトウを幻にした編~ その12」につづく

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