さすらいのお魚釣り野郎 ~だれがイトウを幻にした編~ その8

つりたび

最初に選んだポイントは、100mほど歩くと川べりに出る場所。
川に近づくにしたがって背丈より高くなる葦をかき分けながら進んでいく。

川に入ってみたけれど、足下から泥底でズブズブと埋まっていく。
どうしようもないので少し投げては葦をかき分けて進んでいくことにした。

ルアーはスピナーベイトやバズベイト、スイミングワーム。
こんなルアーで岸沿いを引いてみる。居たら喰う気がした。

まったく手がかりをつかめないまま、日没よりすこし前に納竿した。
もっと上流なのか、もっと下流なのか。はたまた狙いが悪いだけで、ここなのか。

道の駅に停めた車のなかで、ぼんやりと考えながら眠った。

さすらいのお魚釣り野郎 ~だれがイトウを幻にした編~ その9」につづく

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