【7日目】
午前11時半、サウナ状態の車で目覚める。
なかなかさわやかな目覚めだった。
前日、というか今朝のノリで決めた「そうだ、湯布院へいこう」は、スケジュールの都合であえなく却下。お風呂は、道すがら見つけた銭湯で我慢することになった。
第7日目の目的地は、福岡県筑後川とした。そろそろ、大きめの魚を獲ろうという魂胆だ。筑後川は、日本有数の大河川なので、堰のひとつやふたつはあるだろうと。堰下を狙えば一発よと。軽いノリで決定。7時間後、フラフラと現地に到着すると、あまりの大きさに呆然。
堰は見つけたものの、ナイアガラの滝のようだ。さらに堰の近くは釣り禁止のようで、イメージしていた釣りができない。
夜を迎えた筑後川で、次の策を練る。ポイントをあらためて釣りを続けるのか、それとも大きく移動するのか。もうまわりは薄暗い。これだけ大規模な河川で、ポイントを絞るのは難しいことくらいすぐにわかる。前日のアオリイカの失敗もある。ポイントは明るいうちに下見をしておきたい。移動? でも、どこだ?
う~ん・・・
しばらく考えたあと、オガケンにメールを送ってみる。いつものように、メールは異常な速さで返ってきた。目的地は決まった。
長崎だ
「さすらいのお魚釣り野郎 ~九州縦断編~ 第8夜」につづく