宝島が浮上した!

ブラックバス・おかっぱり

ため池には毎年の恒例行事があります。それは水抜き。灌漑(かんがい)用に掘られたため池は、メンテナンスのために水を抜くのだ。

水抜きにはいろんな理由があるみたい。懇意の農区長が言うには「藻を減らすため」だとか。藻が増えると田んぼに水を流そうにも、配水管がつまってうまく流れないらしい。他にも水もれの検査など、池の整備のために水を抜くらしいんだけど、場合によっては池に沈んだ文化財を掘り起こすために水を抜いたこともあるとか。様々な理由で、冬のあいだにため池は水を抜くようだ。

しかし、すべての水がなくなってしまう池ってじつは少ない。スッカラカンになって魚がいなくなることもあるけど、大抵の池はいちばん深い水門まわりに水が残って、魚は残ってる。こうして面積が小さくなった水辺で、密集した魚を狙うのが冬の魚釣りのポイントだ。

ではなく、いや、そういう釣りもあるんだけど、今回言いたいのはそれじゃなくって。こうした水抜きは、ロストしたルアーを拾うチャンスでもある。それはまるで浮上する宝島! このチャンスを逃す手はない!

これがため池の現実です。大量のソフトワームの残骸が沈んでいました。ひとつの池で、ゆうに100を超えるワームゴミを拾いました。

まだまだ落ちていたけれど、持ってきたナイロン袋がいっぱいになってしまいました。水を吸ったワームは膨れあがっていました。僕だってワームは使うし、根掛かりだってする。他のつり人を責めることはできない。つり人のそれぞれが抱える問題だと思う。生分解性ワームは普及しなかった。ルアーのロストを当然のように書く記事や動画も見かける。

浮上したのは、宝の島ではなくて夢の島かもね。

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