さすらいのお魚釣り野郎 ~東北関東被災地行脚編~ 第4夜

つりたび

東北には被災地だけじゃなくて、他にも行きたいところがありました。それは日本三景のひとつ、松島。そこを訪れた芭蕉はあまりの美しさに句を読むことができず、あのアインシュタインも言葉を失ったとか。僕は宮島と天橋立は見たことがあるので、残る松島を見たかったのだ。

今はGoogleで検索すれば大抵の景観は見つかるけれど、画像で見るだけじゃなくて行けるなら行ったほうがいいと思っている。そこにはやっぱり風が吹いたり、音があったり、匂いがしたり、その全部が意味をもって景観なんだと思う。それが感性を豊かにするのか僕にはわからないけれど、自分のなかに眠った何かと向き合える気がしている。

宮戸島の大高森から。松島四大観のひとつ「壮観」

「松、海、島は日本人の原風景かな」日本三景をまわって、そんなふうに思った。それはたぶん日本の縮図で、京都の庭園文化もそれを再現したんだろうな。

遠い遠い子供の頃、夢で見た景色が一瞬フラッシュバックした

さすらいのお魚釣り野郎 ~東北関東被災地行脚編~ 最終夜」につづく

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