琵琶湖南湖のバスボートスタイル

ブラックバス・ボート

台風3号は前日に温帯低気圧となって、本州をかすめていった。
当日は風向きがグルグル、太陽はギラギラ。とても難しい1日だった。

南湖のバスボートフィッシングには基本的な「型」がある。

朝に巻く
昼に置く
夕に巻く

雨や雲のおかげで昼に巻くこともあるけれど、年間に数日の釣行でほとんど当たったことがない。それに朝と夕は短い。レンタルボートは朝焼けとスタートして、日暮れまでに帰着しなければいけないからだ。

つまり昼に置く、この釣りがメインになる。ウィードに引っ掛けては落とす、引っ掛けては落とす。この繰り返しで、ウィードのなかに潜んでいるブラックバスを誘うのだ。しかし、これが繊細でとても難しい。

とにかく糸はユルユルにして、ウィードのなかに落とさないといけない。糸を張ってしまうとルアーも移動してしまうからだ。いつものようにアタリをとろうとしてはいけない。「ルアーが十分に落ちたかな?」そう思ってからリールを巻いて、ブラックバスが掛かっていないか確認してみる。バスボートを流しながら、これを延々と繰り返すのが、琵琶湖の夏の釣りだ。

おもしろそうに思えないかもしれないけれど、じつはこれがおもしろい。ルアーをしっかり落とすためにラインをどんどん出すので、ファイトは長距離戦だ。スピニングタックルならドラグを駆使して魚の急な突進を交わしていく。ため池と比べてよく引くのでサイズを誤認しやすい。南湖特有のこの釣りを、ぜひ。

この日はどうだったのかというと、この釣りの切り札であるスワンプクローラーのネコリグにアタリがない。僕が4匹で、ちゃたにさんが6匹。何かがダメで釣れなかった。「雨が降らないせいで水が悪い」と聞いていたけれど、目の前に置けば口を使うバスもいるはずなのに。

<タックル>
ロッド:フェンウィック/エリート62SLP+J”PowerPlus”
リール:シマノ/05バイオマスター2500S
ライン:クレハ/フロロマイスター5ポンド
ルアー:レインズ/スワンプクローラー (ネコリグ)

ロッド:デプス/サイドワインダーHGCS-68MHR”ブームスラング”
リール:シマノ/08バイオマスター2500S
ライン:クレハ/フロロマイスター6ポンド
ルアー:ゲーリーヤマモト/カットテール6.5インチ (ネコリグ)

ロッド:デプス/サイドワインダーHGC-67XR”アウトクロス”
リール:シマノ/スコーピオンアンタレスVer.2
ライン:クレハ/フロロマイスター16ポンド
ルアー:ジャッカル/フリックシェイク6.8インチ (テキサスリグ)

ロッド:ツララ/エルホリゾンテ78
リール:シマノ/スピードマスター200
ライン:クレハ/フロロマイスター20ポンド
ルアー:イマカツ/モグラチャターモンスター1/2オンス
トレーラー:イマカツ/ジャバシャッドISプラス 5.5インチ

15時頃になると、まだ太陽は高いのに巻くルアーに反応しはじめる。
琵琶湖の不思議、ブラックバスの不思議。

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