すこし移動して、はじめての水系に入る。まずは車窓からポイントをチェックしてまわる。午後も3時を過ぎ、見て回るにはあまり時間がない。あぜ道や行き止まりを繰り返して数カ所の目処を立てると、すでに日は傾いていた。そのうちのひとつに竿をだす頃には、もう夕まづめだった。
高知は涼しかった。2、3日前までは夏日が続いていたというのに、今日も昨日も日が隠れると途端に肌寒い。昼間の直射日光も夏のそれではなく、集中して釣りをすることができた。しかし、そのかわりアカメのボイルは最後までなかった。これは今年最初の遠征以来で、やはりアカメの活性は真夏に高いのだろう。
投げつづけると時間が経つのは早いもので、もう数時間が経過していた。魚からのアタリはまったくない。場所が合っているのかわからないが、たぶんアカメはどこにでもいるんだと思ってる。アカメがルアーにアタックしやすい層をなるべく長いあいだ通すことができれば、あとは運でいいかなと思った。それくらいの気構えで、今年はルアーを投げつづけた。
「それにしてもアタらないな」
「もしかして一晩中、何もないのかな」
などと思っているとアタるもので、この日最初で最後の、チヌよりも重く、シーバスよりも硬いアタリがでた。反射的にフッキングするけれど、魚は針に掛からない。「もし掛かっていたら・・・」と考えるだけで足が震えた。アカメは下げがよいらしいから、上げの時間に仮眠をとって朝まづめに投げてみるけれどなにもおこらなかった。アタリの感触が忘れられずに、ついつい思いだしては「なぜ掛かってくれなかった」とそわそわする。すごい魚だな。
日中は漁港で小物釣り。キタマクラというフグ?が釣れた
2010年のアカメ釣りはこれにて終了です。
また、来年ですね!
<タックル>
ロッド:ツララ/エル・ホリゾンテEH-78
リール:アブガルシア/ソルティーステージレボ LJ-1
ライン:バリバス/アバニGTマックスパワー6号
リーダー:バリバス/ショックリーダー100ポンド
ルアー:タックルハウス/K2F